猫は犬などの動物と違い、つめを研ぐ習慣があります。そのため室内で飼っている場合は、どうしても壁や網戸に爪を立ててしまうもの。そのため破れにくい壁紙や網戸といった配慮も必要ですよね。猫の快適性を考えた場合には、キャットウォークなどを取りつけてあげると喜びます。また家の中を自由に行き来できるよう、扉にペット専用の小さな窓をつけると夏場や冬場にエアコンをつけていても空気が逃げにくく安心。最近ではペットも家族の一員として、人間同様に気を使う家庭が増えているという背景から、建材にもペットを意識した便利なものが多く出回っています。ペットとの思い出が詰まったお墓まで創るくらいですものね。
もちろん、猫に限らずペットの種類それぞれに合った暮らし方ができれば、飼い主もペットも住み心地のいい家になりますよね。たとえばいくらかわいい動物でも、獣のにおいが家の中に充満しているようでは住人も気分が悪いですし、来客があっても気持ちよく部屋のなかですごしてもらうことが難しくなってしまいます。そのような前提で、たとえば消臭機能のついた壁下地や壁紙、塗装剤などをチョイスするのもおすすめです。内装リフォームの計画がある方は、検討してみてくださいね。

ペットと一緒に住む場合には、新築でなければ内装リフォームによって、人とペットの両方が快適に暮らせるような工夫をすることをおすすめします。たとえばペットと暮らすうえでもっとも大きな問題として提起されるのが、糞尿などのにおい問題。これらを解決するには、床材や壁材選びに工夫することがたいせつです。また犬であれば地面を掘る習性があるため、前足で床材を掻いてしまうことがあります。そのため畳をむしったり、フローリングの塗装がはがれてしまったりすることもあるので注意。比較的水には強いという印象のフローリングでも、おしっこに含まれる成分のアンモニアには弱いことが多く、きれいにふき取ったつもりでも黒ずんでしまうなどトラブルの原因になったりします。そのため犬と快適に暮らすためには、なによりも強度、耐久性のある床材を選ぶ必要があるといえます。
また床材がペットの足腰に与える悪影響などもよく考える必要がありますし、換毛期などの汚れにも配慮したいですよね。その点では、より掃除のしやすい床材を選ぶことも重要なポイントとなるでしょう。